女性の薄毛治療でよく使われる医薬品の「ミノキシジル」をご存じですか?

薄毛を改善するためにミノキシジルを使い始めたものの、「抜け毛が増えて、むしろ薄くなった気がする」「髪よりも体毛ばかり濃くなった」「このままミノキシジルを続けていいのか不安」と悩んでいる女性もいらっしゃると思います。

ミノキシジルを使用した際、一時的に抜け毛が増える現象として知られているのが「初期脱毛」です。

今回は、過去にミノキシジル内服薬による薄毛治療を経験したものの、思うような改善を実感できなかった46歳女性の発毛症例をご紹介します。

当店ではミノキシジルなどの発毛薬を使用せず、食生活や頭皮環境などを見直しながら約5か月間の発毛・育毛対策を行いました。

なぜミノキシジルを使用しても「髪が増えた」と感じられなかったのか。そして、女性の薄毛対策で重要な「髪を生やすこと」と「今ある髪を太く育てること」の違いについて、発毛のプロの視点から解説します。

46歳女性|薬を使わず約5か月の薄毛改善症例

まずはこちらの変化をご覧ください。

後ろから撮影した写真を比較すると、約5か月でつむじ付近の頭皮の露出が目立ちにくくなり、髪全体のシルエットにもボリュームが出ています。

髪は顔と同じくらい、その人の印象を大きく左右します。Beforeでは髪がまとまりにくく、全体的に少し疲れたような印象に見えますが、Afterでは根元からふんわりと立ち上がり、後ろ姿の印象も変化しています。

続いて、髪を真ん中で分けて撮影した写真です。

こちらも分け目部分の頭皮が目立ちにくくなっているのがお分かりいただけると思います。

さらに分かりやすかったのが、ベッドに仰向けになった状態で撮影した比較写真です。

同じ女性とは思えないほど、髪全体のボリューム感が変化しています。

ここで重要なのは、単純に「大量の新しい髪が生えたから」このように見えるわけではないということです。

今回の症例では、もともと生えていた髪を太く、しっかり育てていくことを重視しました。髪1本1本のハリやコシが増し、根元がしっかり立ち上がるようになることで、同じように髪が生えていても見た目のボリューム感は大きく変わります。

YouTubeでも詳しく解説

今回ご紹介した46歳女性の発毛症例については、こちらの動画で詳しく解説しています。ミノキシジルによる初期脱毛や、なぜ薬を使わずに髪のボリュームが改善したのかについてもお話ししています。

ミノキシジルで抜け毛が増える「初期脱毛」とは?

ミノキシジルについて調べている女性の中には、「ミノキシジルを飲み始めたら抜け毛が増えた」という経験をした方もいるのではないでしょうか。

このようにミノキシジルの使用開始後、一時的に抜け毛が増える現象は、一般的に「初期脱毛」と呼ばれています。

髪には「成長期→退行期→休止期→脱毛」というヘアサイクルがあります。新しい髪が成長していく一方で、古い髪は役目を終えて抜けていきます。

ミノキシジルの使用によって毛包の活動が促される過程でも、休止期に入っていた古い髪が抜け、新しい髪へと入れ替わることで、一時的に抜け毛が増えることがあります。

そのため、ミノキシジルを使い始めて抜け毛が増えたからといって、直ちに「ミノキシジルが効いていない」と判断できるわけではありません。

ただし、抜け毛が増えればすべて初期脱毛というわけでもありません。長期間にわたって抜け毛が続く場合や、頭皮に異常がある場合などは別の原因も考える必要があります。

女性の薄毛は「発毛」と「育毛」を分けて考える

私は女性の薄毛対策を考える際、「髪を生やす発毛のフェーズ」「今ある髪を太く育てる育毛のフェーズ」の2つに分けて考えることが非常に重要だと思っています。

例えば、脱毛が進行して頭皮がはっきりと露出している場合は、新しい髪を生やしていく「発毛」が必要になります。

一方で、まだ髪は残っているものの、以前より髪が細くなった、ハリやコシがなくなった、分け目が広くなった、つむじが透けて見えるようになったという女性の場合は、新しい髪を生やすことだけでなく、今ある髪を太く、長く、しっかり育てる「育毛」の視点が重要になります。

今回ご紹介している46歳女性は、どちらかといえば後者の「育毛」を重視したい状態でした。

なぜミノキシジルを飲んでも薄毛が改善しなかったのか?

この女性は過去にミノキシジル内服薬による薄毛治療を行っていました。しかし、ご本人は髪の改善を十分に実感できず、その一方で体毛が濃くなったことを感じていました。

ここで考えたいのが、先ほどお伝えした「発毛」と「育毛」の違いです。

ミノキシジルによって新しい短い髪が生えてきたとしても、それだけで髪全体のボリュームがすぐに増えるわけではありません。

特に女性の長い髪の場合、数ミリから数センチ程度の新しい髪が生えていても、見た目のボリュームアップにはすぐにつながりません。その一方でヘアサイクルの変化によって長い髪が抜ければ、「短い髪は生えているけれど、全体としては髪が増えていない」と感じる可能性があります。

さらに、この女性は当時「初期脱毛」という現象について詳しい知識を持っていませんでした。

そのため、「ミノキシジルを飲んだのに髪が抜けた」「頭の髪は増えないのに体毛ばかり濃くなった」という印象が強く残ってしまった可能性があります。

もちろん、当時の薄毛治療で起きた抜け毛がすべて初期脱毛だったと断定することはできません。

しかし今回の症例からも、女性の薄毛対策では単純に新しい髪を生やすことだけではなく、今残っている髪をいかに太く、健康的に育てていくかという視点も重要だと考えています。

もう一つ注目したのが「腸内環境」

カウンセリングを行って分かったもう一つの問題が、長年続いていた慢性的な便秘でした。

基本的にお通じは3日に1回程度で、ひどいときには1週間ほど出ないこともあったそうです。

便秘というと「お腹だけの問題」と考えてしまいがちですが、髪を育てるためには身体の内側の状態も無視できません。

私たちが食事から摂った栄養素は、消化・吸収された後に血液によって全身へ運ばれます。当然、髪を作っている毛根もその一つです。

髪の成長にはタンパク質だけでなく、鉄や亜鉛、ビタミン類などさまざまな栄養素が関わっています。そのため当店では、頭皮だけを見るのではなく、普段の食生活やお通じなども含めて身体全体の状態を確認しています。

今回の女性にも食生活を中心としたアドバイスを行い、現在では毎日お通じがある状態まで改善することができました。

もちろん、「便秘を治せば髪が生える」という単純な話ではありません。

しかし、髪を太く健康的に育てていくのであれば、頭皮だけに何かを塗るのではなく、髪の材料となる栄養をきちんと摂り、それを身体が利用しやすい環境を整えることも大切だと考えています。

ミノキシジルを使わずに行った発毛・育毛対策

食生活へのアドバイスと並行して、店舗ではミノキシジルを使用しない発毛・育毛促進の施術を行いました。

当店では、人工光線を使用した頭皮ケアや、ジェットピーリングによる頭皮・毛穴の洗浄、5つの成長因子を含むスカルプエッセンスを使用したケアなどを行っています。

さらにエレクトロポレーションやイオン導入といった機器を使用した施術、頭皮へのマッサージなどを組み合わせながら、その方の頭皮や髪の状態に合わせて発毛・育毛をサポートしていきます。

①育成光線ライトトリートメント

赤外線を含む人工太陽光線治療器で、毛細血管を拡張して血流を増大させ、毛根に栄養が届きやすい頭皮環境へ整えます。

②毛穴洗浄マイクロジェットピーリング

殺菌・保湿作用のあるカテキン水の細かいジェット噴流が、古い角質や毛穴の中の汚れや老廃物を除去します。とても気持ちよくシャンプーをしないため頭皮が乾燥しません。

サロン公式YouTubeより
③超音波毛穴クレンジング

超音波の振動と乳化によりジェットピーリングでは届かない毛穴の奥の老廃物を取り除きます。※痛みは全くありません。

サロン公式YouTubeより
④エレクトロポレーション

無痛で「針のない注射器」と呼ばれるエステ機器を使い、成長因子やプラセンタなどの有効成分を毛穴の奥まで余すことなく浸透させます。

⑤イオン導入

超音波導入とイオン導入を同時に行うことで育毛剤を頭皮の深部および毛根まで広範囲に浸透させます。

⑥SSマッサージ

頭皮の土台となる腕、肩、首からマッサージをして筋膜リリースを行うことで「頭皮に触れずに頭皮を柔らかくする」ことが出来ます。さらに頭皮マッサージを行い、首や肩からのリンパの流れと血流を促進し、酸素と栄養を供給、老廃物を確実に排出します。

サロン公式YouTubeより

しかしながら今回の女性も、施術だけで髪を増やしたわけではありません。

食生活や腸内環境を見直しながら、頭皮環境を整え、今生えている髪をできるだけ太く健康的に育てていく。このように身体の内側と外側の両方から対策を行いました。

その結果、約5か月後には分け目やつむじ付近の頭皮が目立ちにくくなり、髪全体にもボリューム感が改善。

※施術による変化には個人差があり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。

女性の薄毛対策は「いきなりミノキシジル」だけが選択肢ではない

ミノキシジルは発毛を目的として使用される成分ですが、女性の薄毛対策では、まず現在の髪がどのような状態なのかを確認することが重要です。

「最近抜け毛が増えた」という人と、「抜け毛はそれほど多くないけれど髪が細くなって分け目が目立ってきた」という人では、同じ女性の薄毛でも状態は違います。

特に、まだ髪がしっかり残っている女性の場合には、新しい髪を生やすことだけではなく、今ある髪をこれ以上細くしないこと、そして太く健康的に育てることが重要になるケースがあります。

ですから、女性の薄毛対策を「ミノキシジルを使うか、使わないか」という二択だけで考える必要はありません。

なぜ自分の髪が細くなっているのか。なぜ分け目やつむじが以前より目立つようになったのか。まずは現在の状態を確認して、それに合った対策を選ぶことが大切です。

まとめ|ミノキシジルの初期脱毛だけで判断せず、自分の薄毛の状態を知ることが大切

今回は、過去にミノキシジル内服薬を使用したものの、十分な薄毛改善を実感できなかった46歳女性の症例をご紹介しました。

ミノキシジルの使用開始後には、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こることがあります。そのため、ミノキシジルを使って抜け毛が増えたからといって、すぐに「効いていない」と判断することはできません。

一方で、女性の薄毛対策で大切なのは、薬だけに目を向けることではありません。

新しい髪を生やす必要がある状態なのか。それとも、今ある髪を太く育てることを優先した方がいい状態なのか。そして食生活や栄養状態、頭皮環境、生活習慣などに髪が細くなる原因が隠れていないか。

このように一つずつ確認しながら、自分の薄毛の状態に合った対策を行うことが大切です。

スーパースカルプ発毛センター仙台泉店では、ミノキシジルなどの発毛薬に頼らない女性の薄毛対策をご提案しています。

「ミノキシジルを使うことに抵抗がある」「薬を使わずに薄毛対策をしたい」「最近、髪が細くなって分け目やつむじが気になる」という女性は、お気軽にご相談ください。

※本記事は特定の医薬品の使用・中止を推奨するものではありません。現在医薬品による治療を受けている方は、自己判断で服用・使用を中止せず、処方を受けている医療機関等にご相談ください。