自ら発毛の発毛技能士:阿部です。
今回は薄毛予防・改善に不可欠な「亜鉛」についてです。
薄毛が気になってサプリなどで亜鉛を摂っているけど、効果が出ているか良く分からなかったり、せっかくお金をかけて飲むのであればもっと効果を出したいと考えている方も多いと思います。
そこで、今日は亜鉛の育毛効果を最大限にする方法と、おすすめな食材を5つピックアップしてご紹介します。
この内容はこちらのYouTubeでも紹介していますので、文章を読むのが面倒な方はぜひご覧ください。
亜鉛の働きと抜け毛の関係
まず、亜鉛はご覧のとおり体内のタンパク質の合成だけでなく、免疫力や肌の状態を保つことなどにも必要なミネラルで、マグネシウムやビタミンDなどと並んで最も重要なミネラルと言われています。
髪は90%がケラチンというタンパク質からできているんですが、このケラチンの合成にも亜鉛はかかせません。
なのでいくらタンパク質を多くとっても、亜鉛が不足しているとヘアサイクルが乱れて抜け毛が増えたり、薄毛治療の効果も低くなってしまう可能性があります。
また、重度の亜鉛不足になると亜鉛欠乏症という病気になり、この場合は毛髪だけなく、まつ毛などの体毛も脱毛することもあります。
つまり、出産後の女性が薄毛になったり、まつ毛が抜けてしまうケースも亜鉛不足が原因の可能性があります。
亜鉛の目安となる摂取量ですが、日本人の食事摂取基準2020年度版によると、成人男性で11mg、成人女性で8mgとされています。
そんな亜鉛不足ですが、血液検査をした場合の「血清亜鉛値」によって調べることが出来ますが、日本臨床栄養学会の指標では正常値の目安は80~130マイクログラムとされています。
亜鉛は鉄と銅とおなじ吸収経路であることから、仮に亜鉛を過剰摂取すると鉄や銅が不足して新たな抜け毛の原因になるため、亜鉛サプリはむやみに大量に飲むべきではありません。不安な方は、一度、血液検査を受けてみるのも良いと思います。
抜け毛以外の亜鉛不足の体のサイン
血液検査をすぐ受けられない方は、検査を受けるまでもなく、次のような体の不調が現れたら亜鉛不足が疑われます。
・味覚障害、臭覚障害
・虫刺されや擦り傷の治りが遅い
・気分の落ち込みや倦怠感
・爪の異常
亜鉛は味覚臭覚などの機能をを正常に保ったり、皮膚のコラーゲンの生成や新陳代謝などにも重要な役目を果たすため、抜け毛と合わせてこのような症状に心当たりがある方は、サプリメントなどで亜鉛を補うことなどを意識しましょう。
亜鉛の吸収をアップさせる方法
次に亜鉛を無駄なく効率的に摂取する方法についてお話します。これは育毛発毛して薄毛を改善するという難しいミッションを達成するためですので、やや厳しめで踏み込んだ内容になります。
亜鉛の吸収をアップさせる方法①
鉛の吸収をアップさせる方法1つ目は、ハムやウィンナーやハンバーガーのパテなどの加工肉を極力食べないことです。
亜鉛は赤身の肉に多く含まれますが、このあと私がおすすめする5つの亜鉛食材にはあえて赤身肉は含めていません。
その理由は、ソーセージやひき肉などの加工肉には、そもそも亜鉛が含まれていなかったり、亜鉛の吸収を妨げるリン酸塩という食品添加物が多く含まれていていることが多いからです。
また、何の変哲のもない美味しそうな霜降りのステーキ肉でも「インジェクション加工」と言って、食感を柔らかくするために、牛肉の赤身に牛脂やリン酸塩などの食品添加物を人工的に注入する加工がされていることが多いです。
ステーキ〇のサーロインステーキもメニューの端に小さくそのことが書いてあるので気になる方はチェックしてみてください。
亜鉛の吸収をアップさせる方法②
亜鉛の吸収をアップさせる方法2つ目は、亜鉛の吸収を阻害する「タンニン」と同時に摂らないことです。
イメージしやすいのがコーヒーや緑茶ですね。
亜鉛サプリをコーヒーで飲む人はいないと思いますが、食後のコーヒーが欠かせない方は要注意ですね。
海の牡蠣を食べながらコーヒーを飲む人はあまりいないと思います(笑)
しかし、逆に、先ほど挙げたハンバーガやホットドックなどを食べながらコーヒーを飲むのは、亜鉛が不足するという点で最悪な組み合わせなんですね。
亜鉛の吸収をアップさせる方法③
亜鉛の吸収をアップさせる方法3つ目は、真夏で汗をたくさんかいた日や日常的にトレーニングをしている方は、より多くの亜鉛を摂取することです。
亜鉛は汗と一緒に体外に排出すると言われます。
この場合、亜鉛だけでなく、水溶性ミネラルのナトリウム、カリウム、やビタミンB群なども不足するので俗にいう夏バテや熱中症にならないように、汗をかいた日はしっかりと栄養を補給しましょう。
亜鉛の吸収をアップさせる方法④
亜鉛の吸収をアップさせる方法4つ目はお酒の飲みすぎないことです。
アルコールを分解するときに発生するアセトアルデヒドという毒素を分解するのに亜鉛を大量に消費してしまうからです。飲むのをやめるか、いつもより量を減らしたり、休肝日などを設けるようにしましょう。
小手先の対策としては、亜鉛を多く含むおつまみもこのあとご紹介します。
亜鉛の吸収をアップさせる方法⑤
亜鉛の吸収をアップさせる方法5つ目は、レモンや柑橘系のフルーツなど、亜鉛の吸収率をぐっと上げるクエン酸やビタミンⅭが豊富な食品と同時に摂ることです。
牡蠣にレモンをかけて食べるのも実に理にかなった食べ方なんです。
亜鉛の吸収をアップさせる方法⑥
鉄や銅のサプリメントと同時に摂らないことです。
亜鉛は鉄、銅と吸収経路が同じなために同時に摂ることでキャパオーバーになり吸収率が下がってしまいます。朝後夜で分けるなど時間を空けて摂るようにしましょう。
亜鉛サプリで薄毛を予防したい人も、薄毛を改善したい人も、発毛育毛は簡単な事ではないですから、サプリを飲むだけではなく、この辺りまで踏み込んで気を付けていくようにしましょう。
亜鉛が豊富なおすすめ食材5選
最後に亜鉛が豊富なおすすめ食材を5つをご紹介します。亜鉛だけでなく育毛に有効な栄養素が豊富な食材になります。
牡蠣
言わずと知れた亜鉛食材の代表格です。しかしなかなか食卓に乗りにくいのが難点ですね。
私がこよなく愛する仙台の居酒屋では、石巻産の殻付きの生ガキが1つ100円で食べられます!お店を知りたい方は阿部までお問い合わせ下さい(笑)
きなこ
食物性タンパク質が豊富な大豆を食べやすく粉末状にしたきなこは、私が家で作るスムージーにも毎回投入している食品です。きな子と呼びたいくらい愛している食材です。
砂糖をたくさん入れてしまうと逆効果なので和え物に加えたり、私のようにスムージーに入れるのがお勧めです。
あおさ
青さや焼きのりには亜鉛やマグネシウムなどのミネラル以外にも、ビタミンB群や葉酸、βカロテンなども豊富に含まれているまさに海の恵みです。
お味噌汁やごはんなどと一緒に毎日食べたい食材です。
そら豆
そら豆は人類が一番最初に作った人類最古の作物ともいわれています。
亜鉛の他、ビタミンB1、B2、Ⅽ、カリウムや鉄など様々な栄養素を含みます。
亜鉛を減らすお酒のともに、そら豆や枝豆はいかがでしょうか?
実に理にかなったおつまみと言えますね。
ごま
ゴマに含まれる「セサミン」は抗酸化作用と細胞の老化防止、肝機能を正常に保つ効果などがあります。
すりごまの状態で食べると消化吸収がしやすいのでお勧めです。
私も発毛に挑戦したての頃は、毎日大さじ2杯のすりごまの黒ゴマをそのままモグモグと食べていたころもありました。
以上5つのおすすめ亜鉛食材でした。お酒が好きな私のチョイスとして参考にして下さい(^^)/
まとめ
今回は、亜鉛の育毛効果を最大限に高める方法と、亜鉛が豊富な食べ物5選をご紹介しました。
亜鉛はケラチンの生成をサポートする働きがあるため、適量の摂取を続けることで育毛効果や薄毛の改善を期待できます。
しかし、過剰摂取を続けてしまうと育毛の逆効果となってしまい、抜け毛や薄毛が促進する恐れもあるため、摂取量に気を付ける必要があります。
亜鉛は必ずしも育毛効果があるというわけではないため、亜鉛の効果がなかなか出ない方や薄毛を早く改善したいという方はぜひ当店をご利用ください。
当店では、お客様1人ひとりの頭皮環境や生活習慣をお調べした上で、最適な発毛施術を行います。
初回限定のお試し発毛体験もご用意しているため、抜け毛や薄毛でお困りの方はお気軽にお問い合わせください。